夜職からハローワーク、初めての使い方を当日の流れで話す

深夜3時くらいに「ハローワーク 初めて」で検索したことがある。出勤前だったか、帰ってきてメイクも落とさずスマホ触ってたか、正直もう覚えてないんだけど、あの時の焦りだけは覚えてる。明日でも明後日でもいいから、とにかく一回行ってみたい。でも何を持っていけばいいのか、店の名前とか聞かれるのか、雇用保険とか自分は入ってたのかすら分からない。そのまま調べても、一般的な転職者向けの記事しか出てこなくて、余計に不安になった記憶がある。
私はそれから半年後くらいに実際に行って、今は事務職で働いてる。この記事では、その時に「知りたかったのにどこにも書いてなかったこと」を中心に話す。
ハローワークって、結局なんなのか
正式には公共職業安定所。厚労省が運営してる公的機関で、全国に500ヶ所くらいあるらしい。利用は完全無料。求人紹介だけじゃなくて、失業保険の手続きや職業相談、職業訓練の案内もここでやってる。
大事なのは、在職中でも使えるってこと。今の店を辞めてなくても、続けながら求人を見に行っていい。私も最初に行ったのは、まだ辞めるって決めきれてなかった時期だった。窓口の人に「まだ働いてるんですけど」って言ったら、「全然大丈夫ですよ、辞めてからじゃないと来ちゃいけないなんてことはないので」って普通に返された。拍子抜けするくらい普通だった。
会社にバレるかどうかも気になるところだと思うけど、ハローワークに相談しただけで今の職場に連絡が行くようなことは基本ない。ただし夜職の場合、そもそも雇用契約じゃなくて業務委託扱いになっていることが多いから、「会社」という概念自体がふわっとしてる子も多いはず。この契約形態の話は職歴の書き方にも関わってくるので、後で触れる。
持ち物は本当に手ぶらでいい
結論から言うと、初回は手ぶらで行っても手続きできる。身分証も必須ではないことが多いけど、念のため免許証か保険証は持っていった方が安心。あとメモできるものがあると地味に助かる。窓口の人がその場でいろいろ説明してくれるんだけど、口頭だけだと後で忘れる。私は最初、何も持たずに行って、帰りに「あれなんて言われたっけ」ってなった。
夜職特有で用意しておくといいのは、自分がその店で雇用保険に入っていたかどうかのメモ。給与明細が手元にあれば、そこに雇用保険料の控除欄があるかどうかで分かる。なければ店に確認するか、分からないまま行っても窓口で調べてもらえる。離職票が出るタイプの働き方だったかどうかも、分かる範囲でいいので頭に入れておくと、当日の説明がスムーズになる。
当日の流れをそのまま書く
イメージだけ先に持っておくと、当日の緊張がだいぶ違う。私が実際に行った時の流れはこんな感じだった。
総合受付で「初めて」だと伝えると、端末のあるコーナーに案内されて、求職申込みの仮登録をパソコンで入力することになる。ここで名前や希望職種、簡単な経歴を打ち込む。それが終わると、今度は紙の「求職申込書」を書く流れになった。これが結構項目が多くて、交通手段や家族の状況、学歴区分、希望条件のチェック欄まである。厚労省の公式サイトにこの申込書のPDFが載ってるから、事前に一度見ておくと当日の記入が早い。
書き終えたら整理券を受け取って番号待ち。呼ばれたら窓口で職業相談と求職申込みの手続きをして、最後に「ハローワーク受付票」を発行してもらって終わり。私の時は全部で1時間半くらいかかった。混んでる日はもっと待つと思う。
職歴欄をどう書くかは、正直ここが一番気になるところだと思う。店名をそのまま書く必要はなくて、「接客業(飲食サービス)」みたいな書き方で問題ない。窓口の人にどう書けばいいか聞けば、その場で表現を一緒に考えてくれる。この辺りをもっと詳しく知りたい人は、夜職の職務経歴書の書き方や夜職の履歴書、空白期間はどう書く?の方でまとめてる。
雇用保険に入っていなかった場合、つまり業務委託契約で働いていた場合は、離職票がそもそも存在しない。この場合でも求職申込みはできる。ただ失業保険の受給資格は雇用保険の加入期間によって決まるので、業務委託期間はカウントされない。業界で働く知人に聞いた話だと、夜職の契約は雇用契約ではなく業務委託になっているケースが多くて、そのこと自体を働いてる本人が把握してないまま何年も経ってた、というのはよくあるらしい。自分がどっちの契約だったのか、給与明細か契約書で一度確認しておくと、ハローワークでの手続きも失業保険の話も迷わずに進む。
開庁時間が夜職の生活と噛み合わない問題
これは正直、盲点になりがちだと思う。ハローワークの窓口は基本平日の日中しか開いてない。夜間開庁してる窓口は都内でも数ヶ所程度に限られてて、しかも曜日限定、午後7時までとかなり短い。土曜開庁もあるにはあるけど、全国どこでもというわけじゃない。
夜職の生活リズムだと、平日の朝から夕方が一番眠い時間帯だったりする。私も最初「行かなきゃ」と思いつつ、平日昼間に起きられなくて何日も先延ばしにした。
これを補ってくれるのが、ハローワークインターネットサービスの求職者マイページ。オンラインでアカウント登録して、登録完了から2週間くらいの間に求職情報を入力すれば、窓口に行かなくてもある程度の準備ができる(期限は変更されることもあるので、利用時に公式サイトで確認してほしい)。ただしオンライン登録者は、窓口で正式に求職申込みをした「利用登録者」に比べると受けられるサービスがやや限定される。私の感覚では、まず先にオンラインで最低限の情報を入れておいて、体力と気力がある日に窓口に行って正式登録する、という順番が一番現実的だった。
服装と、当日どう話せばいいか
服装はスーツじゃなくていい。清潔感のある私服で十分。ジーンズでも派手すぎなければ問題ない。ただ、あまりにネイルが長かったり髪色が明るすぎたりすると、この後の面接対策も含めて早めに調整しておいた方が動きやすい。この辺りは夜職から転職、髪色・ネイルはどこまで落とす?の方に詳しく書いた。
窓口で何を聞かれるか不安な人向けに、実際にあったやり取りをそのまま書いておく。「前職は何をされてましたか」と聞かれたら「接客業です」で通じる。「雇用保険には入ってましたか」と聞かれたら、分からなければ「分からないので確認したいです」でいい。無理に取り繕う必要はなくて、分からないことは分からないと言えば、向こうがどうすればいいか教えてくれる。私は最初緊張して敬語がぐちゃぐちゃになったけど、それで態度が変わることもなかった。
わかものハローワークという、だいたい35歳未満が対象になっている専門窓口もあって、キャリア相談に時間をかけてもらいやすい。一般の窓口より落ち着いて話せるという声も聞くので、対象年齢なら検討してみる価値はあると思う。
ハローワークだけで足りない部分
ここまで読んで、ハローワークの使い方はだいたいイメージできたと思う。ただ正直に言うと、ハローワークの求人は事務・工場・介護あたりが中心で、夜職の経験をそのまま評価してくれる求人は少ない。職歴の見せ方について相談したいなら、夜職に理解のある民間の転職エージェントを併用した方が早いこともある。
| ハローワーク | 夜職特化の転職エージェント | |
|---|---|---|
| 料金 | 無料(公的機関) | 求職者側は無料が一般的(要確認) |
| 求人の傾向 | 事務・製造・介護など幅広いが夜職理解は薄め | 夜職経験を前提にした求人・アドバイスがある |
| サポート内容 | 職業相談、紹介状発行、職業訓練の案内 | 職歴の書き方、面接対策まで踏み込むところが多い |
| 向いている人 | 求人を自分で選んで探したい人、失業保険の手続きも同時にしたい人 | 職歴の見せ方に自信がなく相談したい人 |
| デメリット | 平日日中中心で夜職の生活リズムと合いにくい | サービスの質は担当者によって差がある |
料金や対応範囲は変わることがあるので、詳しくは各サービスの公式ページで確認してほしい。どこに相談すればいいか迷っている段階なら、夜職からの転職、どこに相談する?窓口5つを正直に比べてみたの方で窓口ごとの違いをもう少し細かく整理してる。
失業保険や社会保険の手続きは、ハローワークに行った後に別で発生する話なので、夜職辞めたら保険と年金はどうする?も辞める時期が見えてきたら読んでおくと安心だと思う。
結局、行ってみたら普通の場所だった
私が一番驚いたのは、窓口の人が誰も夜職を特別視しなかったこと。当たり前かもしれないけど、行く前は何か言われるんじゃないかってずっと身構えてた。実際は淡々と手続きが進んで、拍子抜けするくらい事務的だった。
これを読んで、今すぐ行こうと思えなくてもいい。ただ、求職者マイページの登録だけなら家からスマホでできるので、今日それだけ先にやっておくと、次に窓口へ行くハードルはだいぶ下がると思う。私はそこから半年かけて事務職に決まったけど、最初の一歩は本当にその程度の小さいことだった。