夜職辞めたら保険と年金はどうする?私がやった手続き全部

夜の仕事を辞めると決めた日、あるいはもう辞めてしまった日。ふと「あれ、私、保険証どうなるんだっけ」と気づいて、深夜にスマホで検索している。たぶんそんな状況だと思う。私もそうだった。辞めた翌々日くらいに、風邪をひいて病院に行こうとして、財布から保険証を出したら、それがもう使えないものだと気づいた。使えないというか、正確には「これでいいのか分からない」状態。誰にも聞いたことがなかったから。
先に結論だけ言うと、夜職を辞めたら、健康保険と年金は自分で「国民健康保険」と「国民年金」に切り替える手続きをしないといけない。これ、会社員みたいに勝手に会社がやってくれるものじゃない。特に業務委託契約でお店に所属していた人は、そもそも社会保険に入っていなかったケースがほとんどなので、辞めた瞬間にすっぽり保険の空白ができる。ここを放置すると、あとで面倒なことになる。
夜職時代、私たちの保険は実はどうなっていたか
キャバクラやガールズバーで働いていると、そもそも「雇用契約」ではなく「業務委託契約」になっているお店が多い。これ、意外と本人が理解しないまま働いていることが多いんだけど、業務委託ってことは、会社員が入るような社会保険(健康保険・厚生年金)には加入していない。つまり多くの人は、働いている間もずっと国民健康保険と国民年金だったはず。
だから「辞めたら保険がなくなる」というより、「もともと会社の保険には入っていなかった」というのが正確なところ。ただ、実家の親の扶養に入ったままだった人や、以前の会社員時代の健康保険を任意継続していた人もいるから、まず自分が今どの状態にいるのか確認するところから始めることになる。
保険証を見て「国民健康保険」と書いてあれば、もともと国保。「協会けんぽ」とか会社名が入っていれば、それはたぶん親や配偶者の扶養だったパターン。ここがはっきりしないと次に進めないので、まず手元の保険証をよく見てほしい。
退職後にまずやること、順番はこう
私が実際にやった順番はこうだった。
市区町村役場(区役所や市役所)の窓口に行く。国民健康保険と国民年金、どちらも同じ窓口で手続きできることが多い。持っていったのは、身分証明書、印鑑、それと「以前の保険資格がなくなったことが分かるもの」。会社員時代の健康保険から外れる場合は「資格喪失証明書」というものが必要になるけど、業務委託でずっと国保だった人はそもそも切り替えというより「継続」に近いので、そこまで身構えなくて大丈夫。
扶養に入っていた人が外れる場合は、扶養から外れた日を証明する書類(健康保険資格喪失証明書など)が必要になることがあるので、これは扶養元の家族が加入している健康保険組合に問い合わせて用意してもらう形になる。ここが一番手間取るところだと思う。
年金は、国民年金の第1号被保険者への切り替え、または第3号(扶養されている配偶者)からの変更になる。窓口で「夜のお店を辞めて、次の仕事が決まっていない」と伝えれば、向こうも慣れているので流れで案内してくれる。恥ずかしがることは何もない。
期限は退職日から14日以内、というのが目安。過ぎても手続き自体はできるけど、保険料は遡って請求されるし、その間に病院にかかっていた分は全額自己負担になっていることもあるので、なるべく早めに動いたほうがいい。
いくらかかるのか、正直なところ
これが一番聞きたいところだと思う。国民健康保険料も国民年金保険料も、前年の所得によって金額が変わるので「いくらくらい」としか言えないんだけど、目安として、国民年金は月1万7000円前後(年度によって多少変わる)。国民健康保険は前年の収入次第で、月数千円のこともあれば、夜職で稼ぎがよかった年は月2〜3万円くらいになることもあるらしい。
ここ、夜職辞めた後の住民税、いくら来る?私が青ざめた金額の話でも書いたけど、住民税と同じで「前年の収入」に対して請求が来るから、辞めた今は収入がゼロなのに、去年バリバリ稼いでいた分の保険料や税金がどんと来る、というギャップが一番きつい。私はこれで最初の数ヶ月、貯金がごっそり減った。
収入が減った、または無収入になったことを窓口で伝えれば、国民健康保険には「減免」や「軽減」の制度がある自治体も多いので、黙って払うんじゃなくて、事情を話して相談してみるのは全然ありだと思う。
次の仕事が決まっているかどうかで動き方が変わる
もし次に正社員やパートで働く先が決まっていて、そこで社会保険に加入できるなら、国保や国民年金への切り替えは「一時的なもの」で済む。入社すれば会社の保険に自動的に入るので、その時点でまた手続きが発生する(これも自分でやるというより会社の総務がやってくれることが多い)。
逆に、次が決まらないまま辞めた場合は、しばらく国保・国民年金の生活が続くことになる。この期間の生活費や保険料のことを考えると、辞めるタイミングって本当に大事で、夜職を辞める前の貯金はいくら必要?私が足りなかった話で書いたけど、私は正直、この保険料や税金の遡り請求のことを計算に入れていなかったから、辞めた直後の数ヶ月が一番苦しかった。
もし今、辞めるかどうか迷っていて、次の仕事を探しながら辞めどきを考えているなら、先に転職の目処を立ててから動くほうが、保険の空白期間も短くて済むと思う。
辞め方でもめると、この手続きも遅れる
これはあまり知られていないんだけど、業務委託契約のお店だと、辞めるかどうか、いつ辞めるかは基本的に本人側にも決める権利がある。契約書の内容にもよるから一度確認したほうがいいけど、「一度お店に来て話そう」と面談に呼ばれるのは、だいたい引き留めの入り口だと業界にいる知人から聞いたことがある。円満に辞められている人ほど、はっきり「辞めます」と伝えていて、ずるずる面談を重ねていない。
辞める日がはっきりしないと、保険や年金の手続きに必要な「退職日」も曖昧になって、結局この記事で書いた手続き全体が後ろにずれ込む。もしお店とのやり取りが長引きそうなら、退職代行はキャバクラで使える?夜職の辞め方と注意点も参考にしてみてほしい。
退職代行の記事を読む私が今、当時の自分に言いたいこと
保険証がない状態で数週間過ごすのは、思っている以上に不安なものだった。風邪くらいならまだしも、何かあったときに全額自己負担だと思うと、外に出るのも怖くなる。だから、辞めると決めた時点で、次の日にでも区役所に電話して「夜のお店を辞めたんですが、保険と年金の手続きはどうしたらいいですか」と聞いてみるといいと思う。それだけで、何を持っていけばいいか、いつまでに行けばいいか、全部教えてくれる。
窓口の人は別に事情を詮索してこないし、夜職だったことを話す必要もない。ただの「退職した人」として案内してくれる。私はそれを知らずに一人で抱え込んで、余計に時間がかかった。今この記事を読んでいるなら、まず一本、区役所に電話するところから始めてみてほしい。