夜職から昼職の転職活動、いつから始める?逆算で決める

朝の4時とか5時とか、お客さんを見送ってメイクを落としながら、スマホでこの言葉を打ったことがある人、たぶん少なくないと思う。私もそうだった。「辞めたい」はもう固まってるのに、「いつから動けばいいのか」だけがわからなくて、答えが出ないまま布団に入る夜。
先に言っておくと、私の答えはシンプルで、辞めたい月から逆算して「最低3ヶ月、できれば6ヶ月前」に動き始めるのが現実的なライン。理由は求人応募から内定までの時間だけじゃなくて、生活リズムを戻す時間、貯金を作る時間、お店に伝える手順、そのすべてが同時進行で必要になるから。1ヶ月前に思い立ってダッシュすることもできなくはないけど、正直、無理が出やすい。
なぜ「1ヶ月前」では足りないのか
昼職の求人サイトなんかを見ていると「転職活動は1〜2ヶ月あれば十分」みたいな書き方をよく見る。でもそれ、たぶん昼職から昼職への転職を想定してる数字。夜職から昼職の場合、そこに乗っからないといけないハードルがいくつかある。
まず面接。書類選考から一次面接まで2〜3週間、そこから内定まで1〜2週間なんてザラで、応募してから内定まで1ヶ月半くらいはかかる感覚。しかも夜職経験者は「本当に朝起きられるのか」「長続きするのか」を面接でわりと突っ込まれるから、生活リズムが夜型のまま面接に行くと、それだけで不利になる。
厚生労働省が出してる雇用動向調査を見ると、転職して実際に別の会社に移った人(転職入職率)の割合は、19歳以下が一番高くて、次に20代の層が続くと言われている。若い年代ほど動きやすいのは事実としても、これは裏を返せば「30代になるほど、準備の丁寧さで差をつけないといけない」ということでもある。20代後半以降の転職の壁については、30代の夜職から転職は間に合う?年齢の壁と戦略を整理するでもう少し詳しく書いた。
月単位でみる逆算スケジュール
私が実際にやった順番と、後から「もっと早くやればよかった」と思ったことを混ぜて、月単位の表にした。あくまで目安で、辞めたい月をゴールに逆算して見てほしい。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 6ヶ月前 | 生活費の棚卸し、貯金目標を決める。夜型のまま少しずつ朝型に生活リズムをズラし始める |
| 3ヶ月前 | 履歴書・職務経歴書の下書き、転職エージェントやサイトへの登録、応募開始 |
| 2ヶ月前 | 面接対策、面接日程を今のシフトとどう調整するか計画。並行して求人への応募を続ける |
| 1ヶ月前 | お店に退店の意思を伝える。内定が出ていれば入社時期の相談も同時に進める |
| 2週間前 | 引き継ぎ、退店の実務手続き。生活リズムを完全に朝型へ切り替える |
| 退店後〜入社まで | 保険や年金の手続き、社会人としての最終準備 |
正直に言うと、私は貯金の棚卸しをサボって、辞める直前に「あれ、生活費足りなくない?」と焦った口だ。夜職の日給・歩合の感覚のまま昼職の月給を想像すると、初任給が振り込まれるまでの1〜2ヶ月をどう食いつなぐかで詰む。この辺りの具体的な数字は夜職を辞める前の貯金はいくら必要?私が足りなかった話にまとめてある。
生活リズムは「気合い」じゃ戻らない
夜職から昼職を考える人がいちばん軽視しがちなのが、これ。夜型の生活を送ってきた体は、思ってるより頑固で、意志の力だけでは戻らない。私の場合、いきなり朝7時起きに切り替えようとして3日で挫折した。うまくいったのは、30分ずつ起床時間を早めていくやり方。それでも本調子になるまで2週間近くかかった感覚がある。ここは医学的な裏付けよりも個人差が大きいところなので、「最低でも2週間は見ておく」くらいの余裕を持って逆算した方がいい。
面接の日程調整も、シフトが夜型のままだと地味にきつい。日中の面接に出るために早番を組んでもらったり、体調不良を理由に休みをもらったり、みんな似たような工夫をしている。
お店への伝え方、ここでよく躓く
「辞めます」と伝えるタイミングについては、法律上は2週間前で問題ないとされている。ただ実務としては、円満に辞めたいなら1ヶ月前には店長やオーナーに伝えておくのが無難、というのがだいたいの共通認識。
ここで一つ、業界にいる知人から聞いた話を挟んでおきたい。円満に辞められている子に共通しているのは、はっきり「辞めます」と意思を伝えていること。逆に「一度お店で話そう」と面談に誘導されるパターンは、ほぼ引き留めの入り口だと思っていい。夜職の働き方の多くは雇用契約ではなく業務委託になっていて、契約を終えるかどうかは本人側にも決める権利がある。ただし契約書の内容は店によって違うので、そこは自分の契約書を一度確認しておいた方が安心。
「言い出せない」「引き留めがしつこそう」という不安がある場合、退職代行を使うという選択肢もある。実際に夜職でも使えるのか、注意点も含めて退職代行はキャバクラで使える?夜職の辞め方と注意点に書いたので、迷っている人は読んでみてほしい。
退職代行の記事を読む辞めるタイミングそのものの見極め方はキャバ嬢を辞めるタイミングはいつ?見極め方と辞め方にも整理してあるので、こちらもあわせてどうぞ。
掛け持ち期間はなるべく短く区切る
内定が出てから退店するまで、多くの人が「昼と夜の掛け持ち」を経験する。これが地味にしんどい。両方のシフトに追われて、結局どっちも中途半端になる時期がある。
私が学んだのは、「いつか辞める」ではなく「〇月末で辞める」と最初から期限を切ってしまうこと。期限がないと、疲れた日に「もう少しだけ夜職を続けよう」とズルズル伸びてしまう。掛け持ち期間の具体的な乗り切り方は、昼職決まってから夜職辞めたい人へ。掛け持ち期間の乗り切り方にまとめてある。
エージェントはいつ登録するのが正解か
これも「3ヶ月前」が私の実感値。求人を眺めるだけなら1ヶ月前からでも遅くはないけど、履歴書の添削や面接対策までしっかり使いたいなら、もう少し前倒しした方がいい。夜職特化型のエージェントは何社かあって、代表的なものを並べてみる。
| サービス名 | 特化ジャンル | 求人数 | 利用料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 昼職コレクション(ヒルコレ) | 夜職から昼職への転職特化 | 2,000件前後と言われている | 無料 | 運営会社などの詳細は公式サイトで確認できる |
| 昼Job | 20〜30代の昼職転職 | 要確認 | 要確認 | 公式サイトでは口コミ満足度など複数項目で1位という調査結果が紹介されている |
| 昼職ドットコム | 夜職から昼職正社員特化 | 要確認 | 要確認 | 公式サイトでは専門特化型エージェントとして紹介されている |
料金や求人数は変動するので、登録前に必ず公式サイトの最新情報を確認してほしい。この表は複数社を並べているけど、当サイトはこのうち一部と広告提携している。
エージェントごとの向き不向きや、選ぶときにどこを見ればいいかは水商売の転職エージェントおすすめの選び方|経験者の視点の方で詳しく書いたので、比較して選びたい人はそちらへ。
履歴書とバレるリスク、逆算のどこで対策するか
3ヶ月前のタイミングで履歴書の下書きを始めるとき、多くの人が悩むのが「夜職の職歴をどう書くか」。空白期間として濁すのか、正直に書くのか。この判断はエージェントに登録する前に一度自分の中で方針を決めておくと、その後の面接対策がぶれない。
もう一つ、地味に不安なのが源泉徴収票や雇用保険の書類から前職がバレるんじゃないかという心配。住民税の通知から夜職と昼職の掛け持ちがバレる仕組みについては夜職と昼職の掛け持ちがバレる原因は住民税って本当?で整理しているので、気になる人はここも早めに目を通しておくといい。逆算のスケジュールでいうと、これは「1ヶ月前」までに理解しておきたい範囲。
求人倍率は「今」動く理由にはなっても言い訳にはならない
厚労省が出している一般職業紹介状況の数字を見ると、有効求人倍率は月によって上下しながらも1倍を超える水準で推移することが多く、極端に転職しにくい時期ではないと言われている。ただ、この数字はあくまでマクロな話。自分がいつ動くかは、市況よりも自分の生活リズムと貯金の状態で決めた方が実感として近い。数字を言い訳に先延ばしにしても、状況は勝手には整わない。
結局、いつから始めるのが正解なのか
聞かれたらいつも同じことを答えている。辞めたい月が決まっているなら、そこから逆算して3ヶ月前、余裕を持ちたいなら6ヶ月前。まだ辞める月すら決まっていないなら、まずは生活費の棚卸しと、履歴書の下書きだけでも今日始めておくといい。動き出しの一歩は、お店に何かを伝えることじゃなくて、自分の状況を紙に書き出すことからでいいと思う。
私自身、動き出したきっかけは大した決意じゃなくて、給料明細と生活費のメモを並べて見た夜だった。そこから逆算して、3ヶ月後の月末を辞める日に決めた。決めてしまえば、あとは表に沿って一つずつ潰すだけだった。